活動報告2012~2019
「まちづくりを考える会」では、定期的に勉強会やイベントを行っています。イベント告知はこちらのHPや、まちづくり通信でもお知らせしますので、お気軽にご参加ください。
2019年11月 秋の自然観察会と青空カフェ
秋晴れの中、集まったのはいつもこの会を楽しみにしている子どもたちや、ヒメボタル観察に参加して興味を持ったというご夫婦など約30名。
ヒメボタルのいる竹林は、すでにブルドーザーが入り、木々が切られた状態。あまりの変わりように、言葉に詰まる方も。
伐採は段階を経て行われるため、区画整理地区の半分ほどは来年度までそのまま。
鳥がさえずるいつもの風景の傍らには、地面がむき出しの伐採後の切り株が。なんとも言えない光景が広がります。
いつものルートで宝池までゆっくり歩き、再び畑に戻ります。
今後の工事予定や心配される水のこと、ヒメボタルのことなど知りうる限りのことをお話しつつ、秋の散歩は進みました。
そして、青空カフェでは、小さな板に拾ってきたどんぐりをボンドでくっつけるオブジェ作りも。なんだかんだで夢中になる子どもたち。
その後、バクバクお菓子を食べると、近くの土手で大はしゃぎ。段々畑を木切れを持って歩くだけなのに、子どもたちにとっては楽しい時間です。
最後に大人たちは、各々の自己紹介と今の想いを語ります。
「この光景に衝撃を受けています」「今後はもっといいまちになってほしい」などの言葉が聞かれました。
私たちも、涙が出るほどの想いです。ですが、安心して皆がくらせるまちをつくるために、今後も頑張っていこうと改めて思う、忘れられない秋の日でした。
2019年10月 横根平子の未来のまちづくりについて「みんなでしゃべろう!」
10月5日(土)、横根公民館には8名の参加者が。
この秋始まる区画整理事業の工事について意見を出し合いました。
はじめに現状を簡単に確認し、別地区の区画整理経験者の方にご自分の体験を語ってもらいます。
「困ったことがあったら、意見をまとめて要望書等にして出していく」など、具体的な対処法を聞きました。
その後、付箋を使ったワークショップ形式で自分たちが直面している不安や疑問を書き出します。
・工事の具体的な予定が知りたい
・工事の安全面が気になる(子どもたちの通園通学時間にダンプが通るのは危険など)
・工事による騒音や砂埃対策は?
・想定外の大雨の場合の対策は?
・隣接する家の日照問題や、道路の位置などが心配。
・工事地区外周辺に生息するヒメボタルの保護は?
など、様々な疑問が多く出されました。
私たちの会では、これらをまとめ、10月11日(金)に行われた横根平子土地区画整理事業の工事説明会で質問に答えていただくよう、組合に質問書を提出。
説明会で回答を得ました。
今後も安全で、地域住民の気持ちを汲んだ工事が行われるよう、見守っていきたいと思います。
2019年7月 健康都市おおぶ出前講座「大府市の都市計画について」
サブタイトルは「地区計画って何ですか?」。
7月28日(日)、横根公民館に集まった参加者は総勢21名!
今回の講座は、まちづくりを考える会が大府市の出前講座をお願いしたもの。
現在、市は横根平子地区の「地区計画」
を提案しています。
自分たちのまちをよりよくするためのルールを、自分たちで作っていくことができるのが「地区計画」ですが、なかなか内容がわかりにくいのも事実です。
そこで、基本的なことを大府市都市整備部都市計画課の職員の方にお話いただきました。
地区内外からの参加者は、職員の方がスライドや地図を使って解説してくれる内容を熱心に利き、時折メモをとる場面も。最後の質疑応答でも、日頃感じている疑問や質問が飛び出しました。
主な講座内容(抜粋)
・都市計画について
都市に必要なもの(公園、道路、下水道、駐車駐輪場)を整備する。
・土地利用について
市街化区域(住居)、市街化調整区域(田畑、山林)があります。
・地区計画とは
住民が考え、市と共に作る。細かくルールを決めること。
○大府のまちづくりについて
●「第3次 大府市都市計画マスタープラン2010~2020」配布。また、「都市計画図」が掲示され、それを基に解説。
●大府市の問題点や課題
・狭い道が多い
・地震(防災)対策
・大府市は人口が増えているが、全国的には減少傾向。今後、人口減に直面した時にどうするか。
※「第3次 大府市都市計画マスタープラン2010~2020」は大府市HPで詳しく見られます。
参加者の声(アンケートより)
・地区計画の立て方の説明がよかった。
・「地域らしさ」のキーワード「ラッキーな恵まれた資源に磨きをかけよう!」に興味があります。どうやって、どこまで、どの地域の資源を守るのか、これからも“市”にはしっかり住民に説明してほしい。
・マスタープランの存在を初めて知りました。住民参加型で進んでいく、今ある自然を活かし、残すという案が実現されたらすばらしい!
・今後は、区画整理につての具体的なプラン等の住民説明会を開催してほしいと思います。
・マスタープランは誰が作るのですか?外注ですか?時間がかかるかもしれませんが、市民参加でやってみれば?
・新しく道路を作るにあたって、特に通学路、安全対策に配慮していただきたい。
・水、人間以外の生き物(ヒメボタルなど)や生態系のバランスを破壊することなく守っていただくことも、しっかり大府市の都市計画に関するマスタープランに考慮していただきたい。
・やはり、住民の意見を取り入れ、市と一緒にまちづくりができればいいと思います。そうすれば、今いる住民もよりまちに愛着がわくのでは。
・今住んでいる大府(神田、横根)の地区計画に関する説明の時間を多く取ってほしかった。
・個別の質問にもできるだけ答えてほしかった。住民との話し合いの場を改めて作っていただきたい。
・地区計画について、まちづくりについての会を開く必要を感じた。
・いいお話でした。今日はありがとうございました。
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地区計画を、住民も一緒に!
わたしたちの会では、皆さんの意見を広く募集しています。
このまちに関する要望、疑問、質問、何でも結構です。
例えば道路のこと、下水道のこと、環境のことなど、一つずつ一緒に解決し、住民参加型のまちづくりを目指します。
ぜひ、こちらからご一報ください!
2019年5月 春の自然観察会と青空カフェ
春、夏、秋、冬とめぐる季節を観察しつつ、草木に癒やされ、毎回子どもたちも楽しみに来てくれる自然観察会と青空カフェを開催。
今回も参加者は20名以上。
30度超えも予想された5月26日(日)、熱中症対策に急きょ日よけも立てて、冷やしたおしぼりも準備万端。
今回も大府自然観察会会員で日本野鳥の会会員の小島さんがまちを案内してくれます。
虫かご持参で参加してくれた子どもたちは、小島さんにピッタリくっついて話に興味津々。
大人たちにも「スズメバチに出くわした時どうすればいいか」など、自然との付き合い方をわかりやすく教えてくれました。
そして、観察後の青空カフェには、「お山の杉の子」の武井さんの紙しばいが初登場!
演目はこの辺りが舞台となる「座頭なかせ」。大府の民話を元にした創作紙しばいは、昔の横根平子はこんなだったんだなぁと想像をふくらませて楽しめるものでした。
もうひとつの演目は「悪魔のぬいぐるみ」。
なんとも恐ろしげな題名ですが、子どもたちは大笑い。大人たちも思わずクスッとしてしまう楽しいお話でした。
2019年5月 ヒメボタル観察会
やや風はあるものの、天候にめぐまれた5月17日(金)。
今年で3回目となるヒメボタル観察会が行われました。
20時半からという遅い時間にもかかわらず、その姿を一目見ようと集まったのはなんと総勢52名!
親子連れも多く、貴重な姿を子どもたちに見せたいと思う親御さんや、「自分が子どもの頃は見た記憶があるけど、今、大府で見れるなんて」と目を細めるご夫婦など、関心の高さが伺えます。
とはいえ、完全に天然モノ(ヒメボタルは養殖が難しい陸生ホタルです)で、しかもヒメボタルの出現時間は23時頃がベストなだけに、出てきてくれるか、スタッフはヒヤヒヤ。
飛ぶホタル(オス)は少なかったのですが、スタッフの子どもたちが草むらをかき分けてその場で光るホタル(メス)を見つけてくれて、畑近くの土手を皆で探します。
そこかしこで「すごい!光ってる!」「お父さん、ここにもいるよ」と大人も子どももホタルよりも目がキラキラ。
チカチカと光るオレンジの光は、それだけで誰しもに驚きと感動を与えるんだと再確認するとともに、多くの方にヒメボタルを知ってもらえてよかったとスタッフ一同、喜びに胸が熱くなりました。
2018年11月 秋の自然観察会と青空カフェ
絶好のお散歩日和となった11月の日曜日。
ナビゲーターは、大府自然観察会会員で、日本野鳥の会会員でもある小島さんです。
総勢22名が、たくさんの野鳥を発見。青空を悠々と舞うオオタカの姿も見ることができました。
秋冬は野鳥が多く見られる季節です。
いつものように、駆け回る子どもたちを見守りながら、のんびりまち歩き。
鳥たちのさえずりも耳に心地いい豊かな時間が流れます。
散歩を終えて、青空カフェがスタート。今回初登場のポン菓子やさんが軽トラで待っていてくれました。
その場でお米と砂糖を混ぜて…、機械に入れたら圧力をかけます。
すると「ポーン!」とお米がはぜる音が青空いっぱいの響き渡り、完成。
水飴と混ぜてその場でいただきます。
「懐かしいなぁ」と目を細める年配の方。
バクバク頬張る子どもたち。
大人も子どもも一緒になって味わえる嬉しい時間となりました。
2018年5月 ヒメボタル観察会
夜の横根平子を探索し、飛び交うヒメボタルを見つける観察会、今年は2回目の開催です。
幼虫を育てて放流する養殖ではなく(ヒメボタルは陸生ホタルの為、養殖は不可能です)、天然モノなだけに、気温や天気、風などにも影響を受けるヒメボタル。
5月18日(金)20時半、通常では23時頃がピークの為、そこかしこに!というわけにはいきませんでしたが、飛び交う姿や、道端や竹やぶで光る姿に、36名の参加者からは驚きの声が。
「こんな色で光るんだ!ピカピカ点滅してる!」など、たくさんの発見があったようです。
草むらや竹やぶにピカピカ光る姿に、皆、大興奮。初めて見る方も多く、とても貴重な体験となったようです。
参加者の方からは多くの感想が寄せられました。
○ 小さな命が放つ光は、思っていた以上に明るく力強く輝いていました。
もっとたくさんの人が、土ホタルの事を知り、実際に見に来てくれたら、自然を、大切な命を守っていかなきゃいけないって感じるはずです。
車がひっきりなしに走っているところの片隅に健気に生きているホタルに出会えて、ほっとしました。そんな一時を過ごせて嬉しかったです。でも、蛍も生きにくくなった世の中ですねー。
観察の前のメンバーの方の説明、とても良かったです。ホタルのこと、ほとんど知らなかったのでとても興味深かったです。
2017年11月 晩秋の自然観察会と青空カフェ
雨上がりのまちを、皆で散策。
大人子ども総勢20名あまりで歩きます。
子ども見守りボランティアのYくんも加わり、宝池までにぎやかな声が響き渡りました。
今回、初の試みとして、道すがらに大木にぐるりとメジャーを渡して円周を計測。数本計測しましたが、1m40cmのものから、3m40cmもの大きな木もありました。
木は1年で5mmずつ太くなることから、その場でざっと直径を割り出し、樹齢を計算。1m50cmのもので推定樹齢およそ100年!
その歴史の長さ、尊さを感じました。
いつもの畑に戻った一行は、集めた落ち葉でアート作成。
それまで駆け回っていた子どもたちも、画用紙に向かうと真剣そのもの。
慎重に落ち葉を選び、思い思いの作品を作っていました。
2017年7月 ヒメボタル調査報告会
7月16日(日)、文化交流の杜アローブ会議室に集まった参加者は43名。
会のメンバーが過去3年間の発光生息数調査をもとに報告会を開催しました。
ホタルの本の朗読に耳を傾け、ヒメボタルクイズに挑戦。
その生態や幼虫調査等で知識を深めます。
その後、グループに分かれてワークショップを開催。
「ヒメボタルと共に暮らすために」をテーマに、様々な意見が飛び交いました。
当日の模様を、「知多メディアス」がニュースで取り上げてくれました。下記からもご覧になれます(音声入りですのでご注意ください)!
http://www.medias-ch.com//movie_detail.php?page=5705
2017年5月 ヒメボタル観察会
実際に飛び交うヒメボタルを観察する初めての試み!
5月19日(金)、ひんやりとした空気が心地いい20時、夜の里山に集まったのは総勢31名。大人も子どももワクワクでまちを歩きます。
草むらや竹やぶにピカピカ光る姿に、皆、大興奮。初めて見る方も多く、とても貴重な体験となったようです。
2017年5月 春の自然観察会と青空カフェ
5月14日(日)、気持ちいい晴天の中、今回も解説の大府自然観察会飯田さんのナビゲートで自然観察会がスタート。
道すがら、植物のあれこれを詳しく楽しくお話してくれます。
元気いっぱいの子どもたちは崖を登り、オオバコ相撲で対決。
青空カフェではお菓子をパクパク頬張り、春の横根平子を満喫しました。
2016年11月 初冬の自然観察会と青空カフェ
深まる秋を感じるまち歩き。
スッキリとしたお天気で、参加者は総勢29名。
絶好のお散歩日和となりました。
今回のナビゲーターは、普段、二ツ池セレトナなどで活動する飯田さん。
実をつける木々とそれを食べる鳥の話を例に、生物の「共進化」など「なるほど!」というお話もたくさんしてくれました。
暖かい日差しの中、様々な年齢の子どもたちが一緒に崖へ。
ずり落ちても、柔らかい落ち葉がクッション代わりです。
年上の子が小さな子らを助けながらよじ登る一面も。キラキラした笑顔が印象的です。
青空カフェでは、お茶の前に拾った落ち葉や木の実をお菓子の箱に貼り付けた「落ち葉アート」作り。
皆、かなりの熱中ぶりでした!
2016年9月 平子里山探検と青空カフェ
心配された雨も、この時ばかりは奇跡的に止み、今回は趣向を変えて「里山探検」。
「里山マップ」を元に、会員が貴重な自然や歴史的遺産を解説。
いつもとは違う、まちの魅力を参加者全員で共有します。
ヒメボタルの生息地や、レンガ造りの用水路、愛知県の指定文化財である「藤井宮御酒瓶子」出土地、高根山撓曲などを見て回ります。
参加者からは「いつも通っている道も、じっくり歩き、知る機会がなかったので発見がいっぱい」と驚きの声も。
一方、子どもたちは、シールラリーで大盛り上がり。
“探検隊”として、いきものを見つけてもらいます。
バッタ、カマキリ、トンボ、草花など、たくさんのいきものを我先にと発見していました。
たくさん歩いた後は、お茶とお菓子で青空カフェ。
子どもたちの食欲たるや!
元気いっぱいの声が横根平子のまちに響いていました。
2016年4月 春の自然観察会と青空カフェ
季節毎にまちの様子やいきものを観察してきた自然観察会も早6回目。
4月30日(土)、ポカポカ陽気の中、子どもたちの声も高らかにまちを歩きます。
おなじみ自然観察指導員のIさんのナビゲートで、鳥の声に耳を澄ませ、春の自然を観察しました。
今回は、春の草花で遊ぼうと、途中でタンポポやオオバコを摘みながらお散歩。
タンポポの草笛を吹き吹き、大きなクモをつかまえて得意顔の子も。
やはり自然の中では、子どもたちはいきいきとした笑顔を見せてくれます。
青空カフェの会場である畑に戻ると、子どもたちはオオバコ片手に相撲大会で大盛り上がり!
普段は何気なく通り過ぎてしまういつもの道を、草花に注目しつつ歩き、青空の下でシートを広げてお菓子とお茶で和気あいあい。
そんな特別な時間を過ごすことができる喜びを、皆で感じられるひとときとなりました。
オオバコには、背が低く太いオオバコと、ヒョロっと長く細い外来種のセイヨウオオバコとがあります。
さて、どちらが相撲に強いでしょうか?
☆当日は、地元ケーブルテレビ「知多メディアスネットワーク」の取材もあり、後日、エリアニュースとして取り上げられました。
インタビューを受けた子どもたちはちょっぴり緊張気味でした。
下記の「【5月3日】自然に触れて再発見」で音声入り動画がご覧になれます。
2015年12月 初冬の自然観察会と青空カフェ
12月12日(土)。
お天気にも恵まれた、暖かい冬の日。
集まった総勢25名の中には、先の講演会で私達のまちを知り、自然観察会にも初めて参加してくださった方もチラホラ。
今回も自然観察指導員のIさんと共に、紅葉鮮やかなまちをめぐります。
「ほらあそこ!」というIさんの声掛けで木々でさえずる野鳥に目を凝らしたり、道端の木の実の鮮やかな色に目を奪われたり。
子ども達は、探検家さながらに竹林に入り、楽しげな声が響きます。
ノイバラやお茶の実などの木の実や、23種の野鳥を観察し、ぐるりとまちを一周して、いつもの畑で恒例のお茶会。
青空の下で、みんなで飲むお茶やお菓子ってどうしてこんなに美味しんでしょう。
今回で5回目になる自然観察会。
いつも参加しているまちづくりの会のメンバーにとっては、毎回発見があったり、知識が増えたり、鳥を見る目が養われたりと、まちの魅力が再確認できる貴重な機会。
と同時に、今回、初めて参加して、初めてこのまちを訪れた方からは、「こんないい所が大府にあるなんて知らなかった!」「子ども達にとっては絶好の遊び場だね。絶対残すべき」との声を頂き、ともすると、“あたりまえ”になっていたまちの景色や良さに、改めて気付かされる観察会となりました。
今後も定期的に観察会を続け、多くの方にまちを歩いて頂けたらと思います。
2015年11月 特別講演会「動物写真家・小原玲さんに学ぶ、ヒメボタルのすべて」
講師:小原玲さん
11月1日(日)、おおぶ文化交流の杜アローブ会議室にて、動物写真家・小原玲さんを招き、横根町平子のまちにも生息する「ヒメボタル」についての講演会を行いました。
当日は70名以上の方にご参加頂きました。
ホタル、その魅力を語る。
ユーモアを交えつつ、自分や自分の子ども達がホタルと出会った時の驚きや感動を語る小原さん。
その生態や魅力について、小原さん自ら撮影した名古屋市相生山緑地の美しいヒメボタルの映像を見ながら、参加者はその大切さについて学びました。
ホタル、自然、そして生き方も見つめて。
暗い所が好きなホタルは、夜でも町あかりが眩しい近年の環境では住みにくく、確実に減っているのだとか。
ホタルを見つめることで、日本の歴史への関心、宇宙への関心、生物、地球とたくさんのメッセージを受け取って来たという小原さん。
生き物と共生するには、まず生き物を知り、好きなものを知ることから、そして、身近な自然を守るのはその地域に住む人。
戦争や飢餓がなくならないのと同じで、環境問題を止めようとするとどうしても行き詰まり挫折する、そうではなくて、「自分がどう生きるか」「身近な緑を守る生き方をしていきたい」と語る小原さんの真摯な姿に、私達も多くのことを感じ、学ぶことができました。
横根平子のまちのこれからも。
また、講演会終了後、小原さんには急遽、横根平子のまちに来て頂き、色々助言頂きました。
今後も頂いたアドバイスを元に、ヒメボタル幼虫調査や少しでも自然環境を残すため、一歩ずつ進んでいきたいと思います。
ご参加頂いたみなさん、ありがとうございました。今後も私たちのまちを気にかけて頂ければ幸いです。
小原 玲(おはら れい)さんプロフィール
動物写真家。1 9 6 1 年東京都生まれ。報道カメラマンからアザラシの赤ちゃんとの出会いを契機にマナティ、プレーリー
ドッグ、シロクマなどを撮影。2 0 年以上に及ぶカナダの取材を通して、地球温暖化による流氷の異変を目撃、それを
伝える活動を続けている。また、1 2 年間にわたりホタルの撮影
を継続中。
著書、写真集に「流氷の伝言-アザラシの赤ちゃんが教える地球温暖化のシグナル」「ほたるの伝言」( 教育出版)、「螢 L i g h t o f a F i r e fl y 」(ワニブックス)など多数。「夢の扉~ n e x t d o o r 」「奇跡の地球物語」「天才志村どうぶつ園」などテレビ出演も多く、N H K ハイビジョン特集「ホタル舞う日本ーホタル前線を行く」では案内人を努めた。
当日は、地元ケーブルテレビ「知多メディアスネットワーク」の取材も入り、その模様はニュースとして取り上げられました。下記からもご覧になれます(音声入りですのでご注意ください)!
http://www.medias-ch.com/movie.php
2015年5月 春の自然観察会と青空カフェ
いきもの達の力強さが感じられる春の自然観察会。
5月4日(月・祝)、あいにくの小雨でしたが、参加者十数名は自然観察指導員Iさんの話をじっくり聞きながら、春のまちを歩きました。
体にヤエムグラをくっつけたり、たんぽぽの茎やシービービーを鳴らしたり、ツバキの蜜も舐めてみたり。草花で遊ぶ時間も大切に引き継いて行きたいものです。
「いきものと共存することは、人間本位で考えるのではなく、各々の暮らしや生態系に寄り添っていくことです」と語るIさん。森の整備にしても、区画整理にしても、とかく自分たちの予定や予算、利便性を優先しがちですが、それでは結局うまくいかないと教えてくれました。
2015年1月 冬の自然観察会と青空カフェ
1月12日(月・祝)。風は冷たいものの、お天気はすっきり晴れ。春に続いて今回も自然観察指導員のIさんと共にまちを歩き、野鳥や植物について学びました。
冬は野鳥が多く飛来する季節。Iさんのナビゲートで林の中から聞こえる鳥の声や、飛び立つ姿に目を凝らします。
宝池ではカイツブリやホシハジロなどの水鳥も観察できました。
また、普段何気なく通り過ぎていた竹林の中に大木を見つけたり、ヒヨドリの巣を見つけたりと、発見の多い観察会となりました。
たくさん歩いて程よくあたたまった所で、畑に戻ってお茶とジュースで乾杯。温かい飲み物と、お菓子も外で味わうとまた格別。ホッと和むひとときを過ごしました。
<今回観察できた野鳥>
ヒヨドリ ハクセキレイ メジロ ムクドリ ジョウビタキ ツグミ キジバト コゲラ アオジ カイツブリ(宝池) ホシハジロ(宝池)
<今回観察できた植物>
クロガネモチ サカキ ヒサカキ カクレミノ ナンテンアベマキ コナラ ハコベ チャ スイバ セイヨウタンポポ モウソウダケ
2014年11月 学習会 大府市出前講座「東海豪雨とその後の治水対策」
講師:大府市土木課職員
「もしもこのまちに豪雨があったら…?」そんな疑問や不安を解消できたらと、11月30日(日)横根公民館にて治水対策についての勉強会を開催。
1時間に83mmもの激しい雨を記録した東海豪雨(平成12年)の被害やその後の対策について、市の土木課職員の方に説明して頂きました。
東海豪雨時の大府市の被害の要因については「大府は都市化が進んだことで、川から溢れた水が洪水を引き起こしたと考えられます」とのこと。
その後の対策についても詳しく説明して頂き、浸水を防ぐ為の基準を設けてチェックすると共に、各家庭でも雨水を貯留・浸透させるタンクや舗装などを推奨し、補助金も紹介して頂きました。
参加者は、雨水を貯留するタンクのことなど知らなかったことばかり。
確かに各家庭から出る水量が少なければ川が溢れる確率は低くなります。防災・減災対策のひとつとして、こうした行政の働きはもちろん、個々の家庭でも行えることがあるのだなと改めて感じました。
また、学習会の最後の質疑応答では、計画中の区画整理と治水対策についての質問も。調整池と降雨量の関係などについては、基本的には区画整理準備委員会とコンサルタントが、水が溢れないよう計画しているとのことですが、出てきた案は市役所土木課でも厳しくチェックしていくとのことでした。
<東海豪雨の被害状況>
・大府駅西交差点1m浸水
・五箇村川流域の浸水
・横根保育園裏側のがけ崩れ
・642人ボートで救出
<その後の対策>
・境川流域で「特定都市河川浸水被害対策法」が適用(大府市域のほとんどは境川流域です)。新築、改築、開発などを行う場合は許可申請が必要の場合も!
雨水を貯留・浸透させる施設(タンクや舗装など)設置も呼びかけています(補助金制度もあります)。
区画整理計画内の調整池って?(質問より抜粋)
Q:このまちの区画整理について。豪雨時の雨水を貯める調整池があるが、周辺住民への配慮は?
A:調整池はオーバーフローしない装置です。
Q:調整池はどれだけの降雨量を考えていますか?
A:コンサルタントによると1時間に80mmの雨に対応できると考えています。
詳しく知りたい方は土木課へ。事前に電話しておくと確実です。
大府市役所土木課河川係 0562-45-6231
2014年11月 さつまいも堀りと青空カフェ
くもり空の11月2日(日)。
お天気が心配されたものの、なんとか前日からの雨もやみ、「さつまいも堀りと青空カフェ」が無事開催されました。
いつものように会員所有の畑に集まったのは、総勢31名。
毎回、イベントを楽しみにしてくれているという親子や、前日はてるてる坊主まで作りましたという子ども達など、皆やる気満々。
土の感触を楽しみながら並んだ子ども達は、「大きいのが採れるかな」とワクワクしながらさつまいもを掘り起こします。
自然の恵みをたっぷり含んだ大きなおいもが採れた所で、お待ちかねのカフェタイム。
今回は「青空」というより「くもり空カフェ」でしたが、外でいただくお茶とジュースとお菓子の味は格別。
皆、顔をほころばせながらバクバクとピクニック気分を味わいました。
カフェの後半には、家族ごとで自己紹介。
「このまちに住んでいながらも、地元の方との交流はほとんどなかったので新鮮です」という声や、市外からの参加者の方の「こんなにステキなコミュニティがあって羨ましいです」という声などが聞かれ、和やかな雰囲気の中、さらに親睦は深まりました。
2014年5月 春の自然観察会と青空カフェ
5月6日(火・祝)、お天気に恵まれたゴールデンウィーク最終日。
前回と同じく、集合場所は中村墓地近くの会員所有の畑です。10時を過ぎる頃には、前回の倍近い約40名の参加者がぞくぞくと集まり、高台を通り、宝池を目指します。
今回は自然観察指導員のIさんがナビゲーター。
花が咲き乱れる春は植物の観察に最適な季節ということで、
Iさんが解説してくれる、普段見慣れた道端の花の名前や豆知識に皆、興味津々で立ち止まります。
ポカポカ陽気の中のお散歩は、子ども達の声を聞きながらワイワイのんびり。
冬とはまた違った植物とまちの姿に、四季のありがたさと横根平子のまちの素晴らしさを感じました。
途中、会員所有の土地でタケノコを見つけたりしながら畑に戻ると、シートを広げて青空カフェのオープンです。
小さなテーブルに飲み物、お菓子。いちごの差し入れも。子ども達もワイワイ言いながら楽しいティータイム。
最後はIさんと共に、今日見た植物をおさらいして、春の一日を楽しく過ごしました。
2013年12月 自然観察会と青空カフェ
12月1日(日)10:00~中村墓地近くの会員所有の畑を出発し、宝池まで歩きながら木々や鳥を見て回る自然観察会を行いました。
心配していた寒さもなんのその、当日は日なたに出るとポカポカ暖かい絶好のお散歩日和。
子供連れの方も多く集まり、総勢22名で宝池を目指します。
事前に(公財)日本鳥類保護連盟 専門委員の方と下見をしていた甲斐あって!?お茶の木の話や竹林の手入れの話、耳に心地いいヒヨドリの鳴き声の話などしながら、ゆるゆると細道を歩きます。
見上げれば赤や黄色の紅葉の中に、常緑樹の緑が美しく、足元にはふかふかの落ち葉の中にどんぐりが。参加してくれたたくさんの子どもたちは、色々な形のどんぐりを興味深げに拾っていました。近くに住んでいる方でも初めて通る道だったり、場所だったりと「こんな気持ちいい所があったんだ」と驚きの声も聞こえました。
宝池ではキンクロハジロやホシハジロなどの渡り鳥、カルガモやコガモを双眼鏡で観察。
さらに、会員の畑で大根とサツマイモを掘り、戻ってきた畑の横でお茶を飲みます。
程よく歩いた体に温かいコーヒーとお菓子がおいしく染み渡り、おしゃべりにも花が咲きます。
みんなで散歩することの楽しさを再発見し、木々や鳥達も身近に感じられた一日でした。
2013年11月 勉強会 大府市出前講座「税の基礎知識」
講師:大府市税務課職員
11月10日(日)横根公民館にて税金の勉強会を開催。
固定資産税の算出方法を中心に、市の税務課職員の方に説明して頂きました。集まった地権者や周辺に住む方々は熱心に職員の方の話に耳を傾け、質問タイムでは素朴な疑問や悩みなど、様々な質問が飛び交いました。
<参加者アンケートより>
・市職員の方の善意と親切さがとても良好でした。
・2011年度大府市の固定資産税55億円、都市計画税11億円という数字を改めて認識しました。
・土地評価額の決定基準などはっきりしない所もありました。
・「固定資産税のしおり」を見ながら一つ一つ説明して頂いて、理解しやすかった。
・今後は「まちづくり」に関する講座があるといいと思います。
<このまちの税金はどうなるの?(質問より抜粋)>
Q:この地区の区画整理後の固定資産税について。
A:全体的に増額になるかは即答できません。市役所で個別に対応します。
区画整理前と後とで土地評価額を比較すると、減歩率等のマイナス要因が各々違うので、一律に評価額の増額、つまり固定資産税の増額になるとは限りません。
ただ、一般的に区画整理後は宅地形状の整形、道路新設、建ぺい率の緩和等の土地利用価値が上がるので、土地評価単価は上昇します。
Q:周辺地区の土地の固定資産税について。
A:全体的に増額になるかは即答できません。市役所で個別に対応します。
一般的に道路拡幅、建ぺい率の緩和等の土地利用価値が上がるのであれば、土地評価額は上昇します。
Q:固定資産税みなす課税について。
A:この地区の適用については未定です。
大府市の施行済土地区画整理事業で適用実績はありません。ただし施行期間が長引けば、税負担の公平から適用が望ましいでしょう。
☆みなす課税とは…
仮換地指定された土地について、仮換地を使える日(使用収益の開始)から事業完了(換地処分の登記)までの間、使っている人を土地の所有者とみなして課税すること。
個々の税金についてや、固定資産税について詳しく知りたい方は税務課へ。個別に対応してくれるそうです。その際、事前に電話しておくと確実です。
大府市役所税務課資産税係 0562-45-6260
2013年5月 1周年記念学習会 「区画整理を知ろう」
講師:野田幸子さん(名古屋市農業委員・中志段味住民参加でまちづくりを考える会代表)
5月18日(土)横根公民館にて、1周年記念講演会を行いました。
お話ししてくれた名古屋市守山区の区画整理地区内で農業を営む野田幸子さんは、人なつっこくて面白い農家のおばちゃんというだけでなく、強い信念と省庁にも掛け合う行動力を持ったステキな方でした。
ご自身の地域は区画整理後、固定資産税が6倍以上跳ね上がり、地域のコミュニティが崩壊の危機にあるなど、区画整理の現状や農業の大切さをお話しされ、私たちの抱える問題にもアドバイスくださいました。
日本の農業もろもろについて「TPPが通れば、十数年後には餓死が始まる」という言葉が衝撃的でした。農業をするには農地が必要です。そして、人口が減っていくのに宅地が必要なのか。
野田さんからは、地道に知恵を絞って少しずつ現状を変えていこうとする姿勢が感じられ、モットーにされている「Think Global Act Local~視野は広く 行動は足元から~」を実践されている方でした。
野田さんについて詳しくはコチラ
↓
http://nodasachiko.orenest.net/work01.php
2012年9月 9月の集い さつまいもを収穫しよう
9月30日(日)9:00~中村墓地近くの会員所有の畑で、5月に植えたさつまいもを収穫しました。
当日は台風前の曇り空でしたが、15名程の参加者が、大きく育ったいもを掘りあげました。
自然の恵みに感謝しつつ、地域の方々と交流し、楽しい時間を過ごしました。
2012年 6月の集い まちづくりを考えよう
6月30日(土)9:30~横根公民会・視聴覚室にて月1回の会合が開かれました。
今回は、約9名の参加者と共に5月の総会時に出た意見を踏まえて、これから目指す方向性を確認すると共に、現在進んでいる区画整理事業の現状についても理解を深めました。
<これから行いたい活動・方向性>
・平子の現状の記録を残す(自然観察会の実施、生態系の把握)
・自然を大切に残していく活動(草刈り、落ち葉拾いなど)
・住んでいる人たちの望むまちづくりを目指し、共通理解を深める。
<横根平子地区区画整理について>
・現状の把握
事前に市役所都市計画課区画整理室に訪問し、確認した現状や今後の流れを確認しました。
5月には仮同意が成立しています。
8月には「仮同意収集結果についての報告及び今後の取り組みについての協議会」が市役所・土地区画整理組合設立準備委員会(発起人会)・コンサルタント会社によって実施されました(出席対象は地権者)。
・事業認可までの流れと区画整理にまつわる専門用語についての学習をしました。
2012年5月 5月の集い さつまいもを植えよう
5月26日(土)10:30~中村墓地近くの会員所有の畑で、さつまいも苗の植え付けを行いました。
晴天の中、16名程の参加者が集まり、6畝の畑に「なると金時」と「ベニアズマ」の苗を植えました。
大人はもちろん、子どもたちも土と触れ合い、思い出深い体験の場となりました。
2012年5月 設立総会
5月6日(日)14:00~横根公民館・和室にて、横根平子のまちづくりを考える会の設立総会が開かれました。
15名程の参加者と共に「横根平子はどんなまち?」をテーマに、春の平子地区風景のスライドショーを見たり、まちの良い所や改善するといい所を出し合い、和気あいあいと意見交換しました。
<良い所>
・自然が豊か
・丘の上からの景色、景観がすばらしい
・多様な動植物群(ヒメホタル、キツツキ、ウグイスなど)
・散歩コースや、子どもが育つのにもいい環境など
<改善するといい所>
・不耕作地が多い
・雑木林への不法投棄がある
・子どもの安全、安心を保持するための整備が必要
・地域の人々のコミュニケーションの場が少ないなど
自己紹介から始まり、自分達のまちに対する想いや疑問点なども語り合いました。