活動報告2020~
「まちづくりを考える会」では、定期的に勉強会やイベントを行っています。イベント告知はこちらのHPや、まちづくり通信でもお知らせしますので、お気軽にご参加ください。
2022年4月17日「レンガ用水路お別れ会」開催
2021年9月、10月「藤井宮大明神の御酒瓶子」神田小学校上演
9月29日、10月20日(予定)の神田小学校での上演会。
朝のドリルタイムの時間をもらい、6年生2クラスにおじゃまします。
折しも、6年生はこの時期、歴史の授業で鎌倉~室町時代を勉強中とのこと。源頼朝も立ち寄ったと言われる藤井神社が所有する藤井宮御酒瓶子。その創作紙芝居なら興味を持ってくれるかなとの思いで教室に入りました。
落ち着いた雰囲気の6年生たちは、レプリカの壺を取り出すとちょっと驚いてくれましたが、終始真剣に聞いてくれたような気がします。
子どもたちは未来そのもので、彼らにとっては良くも悪くもここが地元です。
それならば、少しでも「県指定文化財なんてすごいものがあるんだ」とか「古くから歴史や文化があるまちなんだ」と思ってもらえたら、まちを好きになってくれるかもしれない。
それから「なんかまちづくりを頑張ってやってる大人がいるんだ、へぇぇー」と思ってくれたらとても嬉しい。
まちの人みんなが笑顔になれるような、豊かなまちづくりの真髄が、そんな所にあるような気がします。
また、思うように行事やお祭りができない子どもたちに、少しでもお楽しみが提供できれば。そんな気持ちを込めました。
来月のもう1クラスでの上演も楽しみにしています。
当日は知多メディアスネットワークの取材も入り、後日、エリアニュースで放送されました。下記からもご覧になれます。
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2021年7月 歴史おさんぽ会
あいにくの空模様でしたが、小雨決行で始まったおさんぽ会。集合場所の藤井神社には、地元の方はもちろん、名古屋や半田、岡崎など遠方から足を運んでくださる方も。
今回は大府市内でボランティアをされる「ふるさとガイドおおぶ」の加納さんに案内役をお願いし、今年国の登録有形文化財になった「明神樋門」「明神川逆水樋門」、県指定文化財「藤井宮御酒瓶子出土地」、さらに明治時代にできたとされる珍しい「レンガ用水路」を回ります。
明神樋門は、夏の始めとあって雑草が生い茂り、見難い場所もありましたが、貴重な樋門の説明に参加者の皆さんは耳を傾けていました。
その後、明神川沿いを歩き、出土地とされる場所へ。
現在は区画整理の工事中で、出土地付近は調整池を建設中です。
最後に訪れたレンガ用水路は、区画整理内にあり、この冬にも取り壊しが決まっています。
明治初期に刈谷の大野煉瓦で焼かれたレンガではないかと推測され、レンガ造りの用水路は当時も珍しいものだったと思われます。
100年もの時を経て、今もなおその姿を残す用水路に、参加者たちは皆、見入っていました。
2021年4月 「藤井宮大明神の御酒瓶子」 春の上演会
昨年10月に初披露した「藤井宮大明神の御酒瓶子」。
それから半年あまり、いよいよ地元・藤井神社参集殿での上演とあって、会のメンバーも力が入ります。
当日は地元の方々を中心に34名の参加者が。
コロナ禍とあって感染対策と換気を徹底しながらの上演となりました。
親子連れの参加も数組あり、終了後のアンケートでは「地元の神田小学校でも上演してもらいたい」との声も。
その他、「地域のことを改めていることができた」「紙芝居がとてもわかりやすかった」などの声をいただきました。
今後も折を見て、様々な場所で紙芝居を上演していき、地域の文化を皆で共有していきたいと思います。
2020年11月 横根平子のまち歩き 2020.秋
土が盛られ、ブルドーザーが行き来する現在の横根平子のまち。
近隣住民や地権者には工事計画の説明がされていますが、なかなかイメージができなかったり、少し離れた場所に住む人は、まちの変わりように驚き「これからまちはどうなるんだろう?」そんな疑問も聞こえてきます。
そこで今回、初企画として、造成中のまちを歩く会を主催しました。
気持ちのいい秋晴れとなった11月1日(日)。
横根平子土地区画整理事業・造成工事事務所前の高台に集まったのは、地元の方を中心とした総勢35名。
土地区画整理組合の方にもご同行いただき、詳しい計画もお話していただきつつ、まちを回りました。
まちづくりを考える会の進行のもと、まずは土地区画整理組合の理事長濵島さんが挨拶。
区画整理の歴史や経緯もお話してくださいました。
その後、まち歩きをスタートすると、普段は入れない工事現場に特別に入り、現在行われている工事の説明や、今後できる道路や沈砂池等についても解説。
鉄板の上を歩き、間近で見るショベルカーの大きさに驚きつつ、今後できていくまちの全貌をイメージします。
※今回は工事休止中に、組合の計らいで特別に工事現場に入ることができました。普段は大変危険ですので、絶対に入らないようにお願いします。
沈砂池(ちんさち)と呼ばれるため池もできあがっていました。
沈砂池とは、工事中の雨水や土砂を貯める一時的なため池のことです。
近隣住民の方は、普段気になっているけれど進捗状況がわからない工事のことや、工事によって発生した竹や草の根の問題などを、組合の方に直接質問。その場で様々な疑問が解決するなど、有意義な時間になった今回のまち歩き。
ご近所同士でもなかなか顔を合わせることが少ない昨今。少しでも顔を見て(マスク越しですが)お話することの大切さも実感した会となりました。
横根保育園で解散となった今回のまち歩き会。
最後に組合理事長さんは、「工事に関して困ったことや疑問があれば組合(横根公会堂2階 0562-51-5753)にお問い合わせください」とおっしゃっていました。
今後も私たちの会では、定期的にこのような会を企画すると共に、組合にも住民への周知徹底や対話の場を設けるよう、求めていくつもりです。
2020年10月 創作紙芝居「藤井宮大明神の御神酒瓶子」完成お披露目会
10月18日(日)、おおぶ文化交流の杜アローブにて行われた紙芝居お披露目会。
事前に中日新聞にも掲載され、大きな注目を集めました。
当日はギャラリーアローブに多くの参加者が。
コロナ禍でスペースに対して半分の定員15名を予定していましたが、急遽、2部制に変更し、合計30名の方が紙芝居を鑑賞しました。
アローブ図書館で朗読や絵本の読み聞かせ、ストーリーテリングを幅広く行い、地元在住の広野さんが語り手。
ゆったりと心に染みる語り口が、創作民話の世界に引き込みます。
愛知県指定文化財である「藤井宮御酒瓶子」にまつわるお話は、藤井神社近くの明神川の土手から出土した謎に迫る創作民話。地元の紙芝居作家のあいばまさやすさんの親しみやすい絵柄で、昔の横根の村人たちの息遣いが感じられるようでした。
まちづくりを考える会では、今後、特に地元の方にこの紙芝居を見ていただき、地元の良さを一緒に認識したいと考えています。
文化を再発見し、育むことで、まちの魅力がさらに増すよう活動してきます。